

麦茶に寄せた短い手紙
もうすぐそこに秋が見えてきて、ぼくたちはそれぞれの押入れから上着を取り出し、なんならもう数日したらあったかいコーヒーを水筒にいれて持ち歩いたりしだすだろう。
麦茶よ君とはしばしのお別れだ。
でも今年はたくさん君のことを思い出したし、たくさん触れ合ったんだ。
まず、「麦茶のための即興展示(仮)」というグループ展の企画があった。
僕のいまのアトリエで友達2人とそれぞれの作品を展示して、近しい人を呼んで観てもらうんだけど、そこで麦茶をだそうってなった。夏だから。
そういう話をしていたら一緒に企画した友達から「麦茶のための即興展示」という言葉がでてきた。
「麦茶のための」ときたか。いいじゃないか!この展示で集まったぼくらは、麦茶のような作品を望んでいたんだ。
それは、ぼくらの作品も当たり前でありたいということだ。美術館やギャラリーでみる絵画もいいけど、もっと身近な絵をつくりたい。
夏のぼくたちの生活のなかに当たり前に入り込んでいる君のようにね。
それと、今まさに行われている展覧会「引込線2017」でもぼくは君のことを考えているよ。こ