遊びの記録⑤ ぐるんぱ

去年ぼくは絵本にハマった。ぼくのいた東京藝術大学の隣には国際子ども図書館があって、学校の授業が終わるとそこに行って絵本を読むのが楽しかった。久々に絵本を見て、そこに描かれた絵に圧倒された。

子どもの頃もよく絵本を読んでいた記憶はあるけど、ほとんどが海外のもの(『おさるのジョージ』『マドレーヌ』 など)だった気がして、だから日本の絵本を漁ってみることにした。

1. ささめやゆきさんの『おとうさんは、いま』の、娘のために帰り道を走るお父さんのフォルムは、今までどんな絵画でも見たことのないものだった。

2. 片山健さんの『おばあさんの青い空』は、次々と異世界のイメージが描かれていて、しかもその全てに狂ったほどに細部が描き込まれている。片山さんの頭の中はいったいどうなっているんだろう?と思う。ページをめくるたびに驚きが生まれるのは絵本の醍醐味だろう。

3. 荒井良二さんの『森の絵本』の複雑な緑の色分けは、日本画のような質感で面白い。片山さんの絵本もそうだけど、本当に絵本の中に入る、迷い込むような感覚になる。

(興味ある人、貸すから言ってね)

こうした日本の絵本作家たちの作品を立て続けにみて、本当に影響された。昨日からこのホームページにぼくの最近作の絵をアップしているのだけど、やっぱりこれらが出来る過程で一番影響を受けたのは絵本だった。

カフェ・ハンモックの展示でも、こうした影響を受けた絵本もたくさん置いていて、その中で唯一子どもの頃から大好きな絵本を紹介しようと思う(あんまり絵本に関係ない感想になってしまったが・・・)。

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『ぐるんぱのようちえん』

西内ミナミ さく/ 堀内誠一 え 福音館書店 1965年

【感想文】

「誰かにとって無意味なものが、誰かにとって意味あるものになる」 そのことをこの絵本から学んだ僕は、時折ページをめくっては、ぐるんぱに自分を重ねている。 そういえば、「天使の消えた街」(2000年)というドラマで、藤井フミヤ演じる自閉症の青年がいつも大切に持っていたのがこの「ぐるんぱのようちえん」だった。このドラマ全体を覆う哀しさは、当時小学生だった僕に強烈な印象を残した。そのことも、今になってもこの絵本が好きな理由のひとつだ(2000年は僕にとって大事な年で、同年のドラマ「 Summer Snow」も同様に僕に多大な影響を及ぼした)。 ちなみに「天使の消えた街」のプロデューサーである河野英裕さんは、「野ブタ。をプロデュース」(2005年)、「Q10」(2010年)などの作品を、僕の敬愛する脚本家・木皿泉とタッグを組んで制作している。 話は大きく脱線したが、好きなものはつながっていくんだな、と思う。

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